ツールドフランス2018も1週目が終わり、2週目が始まろうとしている今日このごろ。
今日は世界王者であり、ロード界屈指のスプリンター【ペテル・サガン】という男について書いていこうと思う。
ペテル・サガンって誰?
ロードレースファンにとって、サガンという男は説明不要というくらいの有名人です。2018年現在はボーラ・ハンスグローエというチームに所属していて、その前はティンコフというチームに所属していました。
1990年にスロバキアで生まれた彼の輝かしい記録は、2007年のシクロ・ロードレースの国内選手権・ジュニア部門制覇というところから始まっています。
その後のアマ時代ではなぜかは知らないですが、MTBの欧州選手権・世界選手権クロスカントリージュニア部門での優勝なんかを経験して、2010年にプロに転向します。
youtubeに上がっている動画に、サガンが人間離れしたバイクコントロールを披露している動画がありますが、MTBの経験からくるものなんですかね。それとも、ツールに出場するくらいの選手はみんなあれくらいのことが出来て当然なんでしょうか(白目)
話はそれましたが、プロに転向後、主にポイント賞(スプリント賞)で結果を残していったサガンがツール・ド・フランスに初めて出場したのが2012年。その年のポイント賞、マイヨ・ヴェールという栄光の緑ジャージを獲得、3つのステージでステージ優勝もしてしまいます。
その後も数々のレースで優勝などを経験し、現在も世界選手権3連覇(2015,2016,2017)、2012〜2016年のツール・ド・フランスにて5年連続のマイヨ・ヴェール獲得するなど、ロードレース界の王者、そしてトップスプリンターとして活躍しています。
サガンの強さ
サガンの強さは一体どこにあるのか?
自転車レースをちゃんと見るのは、今年のツールドフランスが初めてと言っても過言ではないくらい初心者の私ですが、サガンの強さの理由は簡単にわかりました。
もちろん「圧倒的なスプリント力と軽い登りくらいならこなせてしまう対応力」を持っているから、というのもあります。でもそれだけではないんです。
長い長いロードレースをずーっと見ていて私は彼の凄さに気づきました。そうです。サガンの強さは「ポジション取り」にあるのです。いや、この言い方は適切ではないかもしれません。あえて言うなら「レースに対する並外れた感覚」と言い換えたほうがいいかもしれません。
2018年のツール・ド・フランスの第1週目、ほぼ全てのレースでサガンは常に前方に位置し、一度も落車に巻き込まれていないのです。これはマイヨ・ヴェールを着ているサガンがいるから、所属しているボーラが集団の前方に位置取りできるというのもあるかもしれませんが、ツール・ド・フランス3連覇中のフルームを要するスカイ、現在マイヨ・ジョーヌを着ているヴァンアーベルマートが所属しているBMCのエース、リッチー・ポートもすでに今大会で落車を経験しています。その中でサガンが落車していないが、”レースに対する並外れた感覚”を持っているということを証明していると私は思います。
他にも、ステージ優勝も含め、ゴールスプリントでは常に上位に位置し、その際の位置取りも完璧。なるべく風を受けないようにアシストの後ろや、有力選手の後ろに位置し、常に万全の状態でスプリントに臨んでいます。
1ステージが長いロードレース、特にスプリント力が必要な平坦基調のステージで勝つためには、いかに最後まで足を残せるか、体力を残せるかが重要になります。どれだけ優秀な力を持っていても、チームのアシストがなかったり、落車に巻き込まれて怪我をしたり、そのロスを取り戻すために足を使ってしまっては、最後のスプリントでどうしてもライバル選手に負けてしまうのです。
サガンの強さは、圧倒的なスプリント力とスプリンターでありながら登りもこなせてしまう対応力。そして並外れたレース感覚にあると私は思っています。
サガンに魅せられた男とその出会い
サガンについて好き勝手に語ってきましたが、要するに私はサガンが好きで、めちゃくちゃ応援しているということです。あのゴールスプリントを見せられたら誰でもハマってしまいますよ。あと乗っているバイクも非常にかっこいいですね。
とは言いつつ、私はサガンに運命的なものを感じているのです。(勝手に)
あれは2017年、ツール・ド・フランスを直前に控えた6月くらいのことです。
サイクルジャージが欲しくてショップを訪れた私は、店内を物色しまくっていました。なんとなく派手なジャージが欲しくて、目についたボーラのチームジャージを買おうかどうか悩んでいました。
そこで店員さんが私に話しかけます
「ボーラのジャージかっこいいですよね。今年はサガンが移籍しましたからねー、おすすめですよ」
そして私はこう答えます。
「サガン?誰ですか?」
当時全く知識のなかった私は、サガンなんて知るよしもなかったのです。結局ボーラのジャージを購入。その年のツール・ド・フランス第4ステージでサガンとカヴェンディッシュが落車して、サガンが失格処分になった時に「ああ〜この人がサガンか」くらいの感想を抱いたくらいでした。
そして今年2018年。なぜかツール熱が最高に燃えたぎった私は、ツールを楽しむために、全ステージを通して応援する人を選ぶことにしました。
youtubeを駆使し、ロードレース関係の動画を見まくり、そこでボーラに所属するボドナールという選手に出会います。彼は昨年、サガンとマイカというエースを失った状況で、第11ステージで必死の逃げに挑戦したり、第20ステージの個人タイムトライアルで優勝したりと、1人勇敢に戦いました。
これを見つけた私はボドナールを応援するしかない!っとなってのですが、ボドナールはサガンのアシストだということも同時に判明します。
ここで思い出すのがボーラのジャージを買ったときの店員さんとの会話。そして私はこう思います。
「なんかやけにサガンとボーラがアピールしてくるなー、そういえば乗ってる自転車もスペシャライズドか」
この時期私はスペシャライズドのロードバイクの購入を考えていて、なにもかもがタイムリーでした。
そして、サガンについてちょっと調べてみるとあることが判明します。
「サガンって1990年生まれなんだ…は?同年代じゃん!」
こうして2017年から始まった一連の流れの結果、私は2018年のツール・ド・フランスではサガンを応援することにしたのです。そして第1週目が終わった現在、見事にサガンに魅せられ、サガンのファンになったということです。
まとめ
ツール・ド・フランスの中継を見ていると、なかなか選手個人についての紹介はしてくれません。「サガン?そんなのみんな知ってるでしょ?」みたいな感じです。
だったら自分で調べるしかないし、好きな選手だから記事にしたくなるよ!ってことでサガンについて書きました。
今年のツールではサガンを応援しています。サガン頑張れ!
そして、なんだかんだありましたが、王者スカイのフルームが4連覇してくれるのを心待ちにしています。
コメントを書く