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第23話のあらすじ
【彼方へと】
赤のキャスター・シェイクスピア、そして天草四郎時貞の待つ大聖杯の間を目指すジャンヌ・ダルク。ジャンヌを見送ったセミラミスは、玉座の間へ辿り着いたモードレッド、獅子劫を迎え撃つ。
攻撃を察知したモードレッドは、獅子劫を玉座の間から脱出させるが自身もセミラミスの魔術の影響により一人劣勢を強いられる。
激闘の最中、モードレッドは己の願いと向き合うー。
感想
いやー今回は涙なしでは語れない回になりました。
今回は2クール目に入ってなかなか出番のなかった獅子刧さんとモードレッドのコンビがメインだったのですが、本当にこの2人はいいコンビでしたね。
前回「客人を待っている」的なことを言っていたセミラミスの前に現れたモードレッドのコンビ。
セミ様はこの2人を待っていたわけです。今までモードレッドに散々煽られてますからね。そりゃそうですよ。
そんなわけで戦いが始まるんですが、さすがセミ様。
毒の罠を使い、獅子刧を部屋から出すことで見事に2人を分断。さらに隔離された部屋は令呪を無効化するという徹底ぶりで、モードレッドを一気に窮地に追い込みます。
セミ様の毒攻撃でボロボロのモードレッドは精神世界で”選定の剣”を抜く父親の姿を見ます。
なんの迷いもなく剣を引き抜く父親の姿を見たモードレッドは、自らが聖杯に託す【選定の剣に挑戦し、王になる】という願いが、本当は【孤独な父親を救うこと】であったことに気づくのでした。
物語中ずっと父親であるアーサー王に対してコンプレックスを抱いていたモードレッドでしたが、要するに彼は反抗期だったんですね。
本当は父親に憧れ、父親を助けたかったのに、素直になれず叛逆の騎士として生きていたのです。
「聖杯のことはどうでもいい。命をかけて目の前の敵を倒す。」
そう言ったモードレッドに対して、一瞬たりとも迷うことなく「よし、なら付き合ってやる!」と即答した獅子刧さんが格好良すぎました。
獅子刧の捨て身の行動で解毒に成功したモードレッドは、令呪の力を乗せた一撃でセミラミスを倒すことに成功します。しかし、捨て身の行動に出た獅子刧さんは瀕死の重傷を負っていました。
獅子刧さんはモードレッドに対し、ユグドミレニアの姉弟と再契約するように勧めるのですが、彼女はそれを断ります。
「どうだ?いいサーヴァントだったろ?オレ」
「あぁここまで来れたのはお前がサーヴァントだったからだよ」
そんな会話を交わす2人は本当に最高のコンビに思えました。
「ずっと自分にウソをついていた。オレが求めていたのは後継者じゃない。求めていたいのはあの子1人だけだった」
獅子刧もまた、この戦いで自分の本当の願いに気づいたようでした。
「なぁセイバー…楽しかった…か?…」
「楽しかったぜ、マスター」
獅子刧は命を落とし、モードレッドは消え去りました。
お互いに吸っていたタバコが手から落ちて並んでいたのがとても印象的でした。
正直登場回数は少なかった気がしますが、この2人は他のどのサーヴァントとマスターよりもいいコンビだったと思います。
本当にそう思わせるような最後で、ウルッと来てしまいました。
モードレッドと獅子刧さんが良すぎて後半が霞んでしまったのですが、前回煽られていたシェイクスピア対ジャンヌ。
精神攻撃は効かないと思われていたジャンヌでしたが、攻撃にジークを利用されてしまったジャンヌは見事にシェイクスピアの精神攻撃にハマってしまうのでした。
シェイクスピアの宝具は相手の精神的な弱点を突く宝具ってことなのでしょうか?でも、たどするならばジャンヌだけでなくみんなに効果があるはずなので、ジャンヌにとって相性最悪の相手にはならないと思うんですよね。
彼氏を精神攻撃に使うなんてなんて非道なヒゲオヤジ!
そういえば精神世界ではジルさん出てきてましたね。最初の物腰の柔らかい感じから徐々にキャスターに変化していく感じが完全に狂気に満ちてました。
そんな感じで今回は前回煽りに煽ったジャンヌよりも、モーさんと獅子刧さんに持っていかれてしまった回でしたね。
しかし次回が本番ですからね。次回を楽しみにしながら…
次回へ続く!
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